◯医療法人聖粒会慈恵病院(熊本市)
本日から会派の管外視察に参加しました。熊本市にある医療法人聖粒会慈恵病院を訪問しました。
書籍やネットなどでその存在は知っていましたが、現地を訪問するのは今回が初めてとなります。
「思いがけない妊娠」「望まない妊娠」現状
日本では年間約77万人(2022年)近くの赤ちゃんが生まれますが、一方で年間約12万人(2022年度)の人工妊娠中絶が行われています。
「思いがけない妊娠」「望まない妊娠」はそれほど多いのです。
妊娠の事実を隠し通さなければならない妊婦さんは、病院を受診することなく出産日を迎えます。
自宅、ホテル、車内で秘密に出産し、赤ちゃんを遺棄する女性がいまだに絶えません。産んだ赤ちゃんを殺してしまう女性さえいます。
「これは豊かなはずの日本で現実に起こっていることです」と説明をして頂きました。
◯赤ちゃんとお母さんを守るための活動
1. こうのとりのゆりかご
お母さんが育てることのできない赤ちゃんを匿名で預け入れていただくシステムです。
赤ちゃんの遺棄や殺人を防ぐ事を目的としています。年間10名前後の赤ちゃんが預け入れられています。
2. 内密出産
何らかの事情により身元を明かせない女性が匿名のまま病院で出産するシステムです。
医療従事者がいないところでの危険な出産を防ぐことを目的としています。年間10名前後の方がご利用されています。
3. SOS!赤ちゃんとお母さんの妊娠相談
こうのとりのゆりかごは、赤ちゃんの命や健康を守るための最終的な緊急避難システムです。
ただ、こうして預け入れられた赤ちゃんの生育環境は必ずしも安心できるものではありません。
実親の希望や各児童相談所の方針によっては、乳児院、児童養護施設で長期間過ごすケースも発生しています。
施設で大事に育てられていても、その子どもにとっては「お父さん」「お母さん」と呼べる存在がないままです。
子どもの心の安定や成長のためには、親の存在が大事であることは言うまでもありませんが、
特に実親と別れなければならない運命の子どもにとっては、「育ての親」の存在が不可と考えます。
そこで、私たちは育てることのできないお母さんに特別養子縁組を提案しています。
赤ちゃんを、こうのとりのゆりかごに預ける前に相談をしていただければ、特別養子縁組を通じて、
赤ちゃんが「お父さん」「お母さん」の元で育つことができます。
24時間受付のフリーダイヤル電話相談を中心として、慈恵病院には全国から妊娠相談をいただいています。




熊本県庁(熊本市)
熊本県庁でTSMCなどの「半導体産業集積強化に向けた取組」について熊本県商工労働部産業振興局企業立地課半導体立地支援室からお話を聞かせて頂きました。
◯集積が集積を呼ぶ熊本県の強みは以下の通りです。
①シリコンアイランド九州の中心に位置
②半導体製造に欠かせない豊富な水資源
③県内の大学、高専などに理工系が多く、理工系人材に強い。
④県の戦略的企業誘致が奏功\
⑤産業インフラが有効に活用できる
⑥県内協力企業群(約200社)
JASM第一工場の概要
・ 建設場所:菊陽町原水
・建設開始:2022年4月
・稼働開始:2024年末まで
・設備投資額:約86億米ドル
・雇用予定者数:約1,700人
・月間生産能力:55,000枚(12インチウェーハ換算)
JASM第2工場の立地決定
・令和6年2月6日、TSMCの取締役会において、JASM第2工場の建設が熊本に決定
・第2工場の建設に向け、ソニーとデンソーによる追加出資に加え、新たにトヨタ自動車も出資
(出資比率:TSMC 約86.5%、ソニー 約6%、デンソー 約5.5%、トヨタ 約2%)
・建設開始:2024年末まで
