八丁原発電所(九重町)

 九電みらいエナジーが所有している「八丁原地熱発電所」を訪問しました。
地熱発電は、地熱という自然の力を利用した発電方法です
 火力発電のボイラーの役割を地球が果たしています。地下の岩盤の中に閉じこめられ、マグマの熱で高い温度になっている地下水を生産井で
取り出して発電に使います。蒸気を取り出した残りの熱水は、再び地下へ戻します。
 このように、地熱という自然の力を利用した発電方法で、国内の資源を有効に活用しています。

 阿蘇くじゅう国立公園にある八丁原発電所は1号機(1977年6月)、2号機 (1990年6月)の出力は共に55000kwとなります。
わが国で運転されている地熱発電所の設備容量は約54kWであり、この内、九電みらいエナジーでは6箇所9ユニット22.4万kWを有し、
全体の約41%を占めています。(九州電力内の発電量の約1%程度)

 とても安定したエネルギーである地熱発電所は
地球温暖化防止の観点からもCO2排出抑制効果の高い自然エネルギーとして、地熱開発の促進がなされる事を願っています。
(参考文献:八丁原発電所パンフレット)

 

田中鉄工株式会社(三養基郡基山町)

今回の最後の視察先は佐賀県基山町になる田中鉄工株式会社(代表取締役社長 末吉文晴氏)を訪問しました。1918年創業、昭和27年から道路建設機械分野であるアスファルトプラントを手掛けてこられたそうです。 

 道路舗装業界のカーボンニュートラル実現に向けて、家庭や飲食店などから発生した使用済み食用油
(UCO=Used Cooking Oil)をアスファルト製造に使われる重油の代替燃料として利用する、
ローカルSDGsモデル「Roa(d)cal SDGs Project」を行なっておられます。
 福岡県では食用油の消費量は約113,000t/年。その内、事業系UCO消費量は約93,000t/年、
家庭用UCO消費量は約20,000t/年となっています。
家庭系UCO発生量は約48,000t/年、その中で回収さ入れているのはわずか約200t/年となっています。
 福岡県から発生する家庭形UCOがすべてリサイクルされれば、年間約3,400tの資源ごみが削減でき、
約1,300tの下水投棄を防ぐことが出来るとの事でした。驚くべきことです。

 最近は我が家でも揚げ物をすることはなくなりましたが、ご家庭で揚げ物などをよくされる皆さん是非、回収に
ご協力ください。ごみの削減とエネルギーが再生されます。

北里柴三郎記念館(小国町)

1853年に熊本県小国町で生まれ、破傷風菌の純粋培養と血清治療を確立した
北里柴三郎の偉業をたたえる記念館が故郷にあります。
 ここでは新1,000円紙幣でも有名な人物の生い立ちを映像や文献、建物でも知ることができます。

 敷地内に立つ木造洋風の北里文庫は、大正5年(1916)に郷土の青少年に寄贈した図書館です。
館内には愛用の顕微鏡などゆかりの品が並んでいました。
北里柴三郎さんは昭和6年(1931)死去するまで終生わが国の公衆衛生、医学教育、医療行政の発展に貢献しました。 

小郡鳥栖南スマートIC

 九州自動車道の福岡・佐賀県境に両県待望の「小都鳥栖南スマートIC」が6月9日に開通しました。
交通の要衝・鳥栖」CT~久留米1C間に設置されることで現道の渋滞緩和はもちろん、
鳥栖商工団地やグリーン・ロジスティクス・パーク鳥栖との
連携による物流の効率化に、大きな期待が寄せられています。
「小郡鳥栖南スマートIC」のように2県に跨るスマート1Cはなんと、日本初とのことです。

(参考文献:旬刊高速道路より)