②経済産業省 北海道経済産業局

 JR札幌駅前の合同庁舎にあるにある経済産業省北海道経済産業局、その地域経済部次長の酒井哲也さんからの挨拶の後、宇宙産業に係る北海道内の現況等について丹羽 朋子参事官からお話を聞かせて頂きました。

 世界の宇宙産業の市場規模は毎年拡大傾向にあり、現在、約30兆円の市場規模となっています。。
 2023年に閣議決定された「宇宙基本計画」では、宇宙産業を日本経済における成長産業とするため、その市場規模を2020年の4.0兆円から、2030年代早期に2倍の8.0兆円を目指すとしています。

 北海道では宇宙機器開発関連企業、衛生データ関連企業、研究拠点、人材育成機関が点在しています。

 代表的な企業として大樹町では、アジア初となる、世界中の民間企業や大学研究機関等が自由に利用できる「商業字宙港(スペースポート)」を整備。近年、滑走路やロケット発射場などを使った実験など航空宇宙分野での利用が拡大。現在、スペースポート拡充に向けた整備が進められています。

 堀江 貴文さんが取締役・ファウンダーとなられている、インターステラテクノロジズ(株)は安価で高頻度な打上げが可能な小型ロケット開発企業です。2019年、観測ロケットMOMO3号機が国内の民間企業で初めて宇宙空間に到達した。現在、地球周回軌道上に小型衛星を運ぶ2段式ロケットZEROを開発中とのことです。

 育成分野としては、北海道ハイテクノロジー専門学校などがあり、2021年4月に「宇宙・ロボット学科」設立。宇宙開発のトップ企業である「植松電機」と教育提携。企業が保有する施設・設備での実習など実践的な授業を通じて宇宙分野で活躍する人材を養成しています。

 福岡県には、宇宙開発に挑戦する企業や、宇宙に関する研究を行っている九州大学、九州工業大学などがあります。

 このような企業、大学といっしょに、人工衛星やロケット、人工衛星からのデータを活用した新しいサービスの開発に取り組んでおり、宇宙ビジネス振興の取り組みに熱心な県として、国から「宇宙ビジネス創出推進自治体」に選ば れています。

 福岡をはじめとする九州には、自動車産業に携わる企業が多く存在しており、将来の宇宙産業など、「モノつくり」対しての潜在的な可能性を持っています。

③北海道ボールパーク Fビレッジ

 北広島市にあります「北海道ボールパークFビレッジ」を訪問しました。2年前、建設中の同施設を視察しましたが、2023年3月30日に素晴らしい施設として開業しました。

 北海道日本ハムファイターズの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」を中心に、ホテルやグランピングなどの宿泊施設やレストラン、サウナ、レジャー施設などが揃う「新たな街つくり」を行う空間です。

 野球ファンのみならず、地域の人々に愛されるボールパークとして、エスコンヒィールドは試合が無い日は、球場内一部エリアは開放され、自由に入場が可能とのこと。当日もたくさんの方が興味深く見学を行なっていました。

 Fビレッジの来場者数は303万人(1日平均14942人)のうち33%は野球観戦以外の来場者とのことです。

 世界がまだ見ぬボールパークをつくろう。新しいスタジアムやスポーツ観戦のあり方だけでなく、新しい街づくりのあり方なども聞かせて頂きました。